知り合いの、中学校の先生から次のような問合せをもらいました。
「フォントのことでいろいろ教えていただきありがとうございました。ところであの変なフォントは何というフォントなのでしょうか。ご存じでしたら教えてください。」
この先生(Aさんとします)が気にしているのは、アルファベットのMの中央部(Vの形の部分)を下まで伸ばさなかったり、Wの中央部(Vの逆さの部分)を上まで伸ばさずに書く生徒が多いのだとのこと。
Aさんには、それは「フォント」というのではなく、「字体」ですよ、と申し上げたのですが、理解してもらえたのか…。
いずれにせよ、そういう「字体」を持ったフォントを見たいということなので、手元の2冊からざっと探してみました。
これはずっと前に買った「Windows95対応 Truetypeスーパーフォントコレクション」(インプレス/1996年初版)の147ページの一部です。
REVUEというフォントは、Mの中央部が短くなっています。Wは中央部も長いですね。
同じページのすぐ下に、ReynoldCapsというフォントがありますが、これはMもWも中央部が極端に短くなっています。
Helveticaがほしくて購入をした「改訂6版 TrueTypeフォントパーフェトコレクション」(インプレス/2004年初版)でも探してみました。
155ページに、MもWもともに中央部の短くなっている字体を持つフォントが2つ続けて掲載されていました。Letter Gothicというのと、OCR-A/Bです。
他にもMの中央部が短くなっているものは散見されました。Wの中央部の短いのは希です。
これは、Mの左右の縦棒が垂直になっている場合、中央部のVが長いと、線の間隔が詰まってしまい、黒が潰れてしまいがちであり、Wの場合は両脇の2本が左右に開いているので潰れにくいという事情もあるのかも知れません。
これは、「改訂6版 TrueTypeフォントパーフェトコレクション」の64ページの一部ですが、この2つを見ると、MとWは単に上下が逆になったのではないことがよく分かります。Mのことは知りませんが、WはそもそもUが2つ並んでできたものとのこと。従って4本の縦線(内側の2本はくっつく)の長さが同じにしたいという意識が働くのかも知れません。
2014年04月29日
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